どんな本?<思考の整理学>

Answer site


本書——————–

思考の整理学

  • 著者 : 外山 滋比古
  • 出版社: 筑摩書房
  • 文庫 : 232ページ
  • 発売日:1986/4/24

目次

  1. グライダー / 不幸の逆説 / 朝飯前
  2. 醗酵 / 寝させる / カクテル / エディターシップ / 触媒 / アナロジー / セレンディピティ
  3. 情報の”メタ”化 / スクラップ / カード・ノート / つんどく法 / 手帖とノート / メタ・ノート
  4. 整理 / 忘却のさまざま / 時の試錬 / すてる / とにかく書いてみる / テーマと題名 / ホメテヤラネバ
  5. しゃべる / 談笑の間 / 垣根を越えて / 三上・三中 / 知恵 / ことわざの世界
  6. 第一次的現実 / 既知・未知 / 拡散と収斂 / コンピューター

著者——————–

外山滋比古(著者)

  • 1923年:生まれ(愛知県)
  • 1947年:東京文理科大学(現 筑波大学)文学部英文学科卒業
  • 1956年:東京教育大学助教授
  • 1968年:お茶の水女子大学名誉教授

他の著作をみる

あらすじ——————–

裏表紙より———-

アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。

Answer site より———-

かつて、原材料を大量生産する為に設置されたのが工場である。そこには、貧困な農民や貧しい子供達が流れこみ、実際に人の手で原材料を生産していた。しかし、産業革命期に新たな動力源が発明されると、やがて工場には機械が設置されたのである。そして、現代に至るまでに人間の仕事が徐々に機械の仕事に変化してきている。スーパーマーケットでは無人のレジが設置され、ドローンが高度な撮影機能を備え、はたまた無人の乗用車も開発されている。そんな中、人間に求められている能力とはなんだろうか。コンピューターに取って代わられることのない人間にしか出来ない能力とはなんだろうか。そんな死活問題にも関わる現状に外山滋比古はどんな回答を用意するのか。

本書を読む前に——————–

~本書の概要を引用と共にご紹介~

自分で翔べない人間はコンピューターに仕事を奪われる

外山滋比古思考の整理学

コンピューターがあらわれて、これからの人間はどう変化して行くであろうか。それを洞察するのは人間でなくてはできない。これこそまさに創造的思考である。

外山滋比古思考の整理学

一昔前であれば、莫大な量の知識を集積した倉庫を持っている人間ーそれはまるで生き字引のような人間ーであれば往々にして価値があり役に立ったのかもしれない。しかし、科学と技術が発展した現代ではコンピューターが出現し、そのコンピューターが知識の倉庫としての役割を肩代わりするようになった。勿論、そうすると人間はただ知識を持っているだけでは、いずれコンピューターによって歴史の舞台を引きずり降ろされてしまいます。 それでは、 人間がこれからも歴史の舞台上を踊るためにどうすれば良いのだろうか? 彼、外山滋比古が思考の整理学において、その答えを示唆している。 それは「まさに創造的思考である」と。

学校はグライダー人間の訓練所である

外山滋比古思考の整理学

コンピューターの出現に対応して我々人間は「創造的思考」を育まれなければ、歴史の舞台上を引きずり降ろされてしまうかもしれない。今、世界はグライダー能力と飛行機的能力とを持ち合わせた創造的な人間を必要としている。外山滋比古曰く、グライダー人間とは「自力で飛ぶことができない」人間を指している。 しかし、そのような状況でも尚、日本のグライダー人間は多数だろう。確かに、少しずつではあるが「創造的思考」を持ち合わせた積極的な人間も増えてきたのかもしれない。だがしかし、根本的な学校教育から変化させていかない限りは、受動的なグライダー人間は居座り続けるであろう。

第一次的現実に基づく思考、知的活動に注目する必要がある

外山滋比古思考の整理学

個人の意識も然り、学校教育方針も然り、創造的思考を育むためには 実際にどのような意識を働かせていけば良いのだろうか。 彼、外山滋比古はその意識についても明確に触れている。 彼は本書の中で現実を二つに分けた。 一つ目が物理的な現実である「第一次的現実」。 二つ目が頭の中の現実である「第二次的現実」。 そして、 学校教育で行われている知的活動の大半は「第二次的現実」に基づく思考だ。 一方で、外山滋比古は「第一次的現実」に基づく知的活動が必要であると 本書で綴っている。 その理由はなんだろうか?

これまでは収斂的思考の事を考えていたから、思考の整理も比較的簡単であったように思われる。しかし、収斂的思考は思考の半分に過ぎない。しかも、受動的半分である。創造的半分は拡散的思考…(略)

外山滋比古思考の整理学

彼は思考に関する作用を二つに大別している。 一つ目が「収斂的思考」で、もう一つが「拡散的思考」である。 「収斂的思考」というのは、部分を客観的に関係づけ整理しようとする思考。 「拡散的思考」というのは、部分を主観的に散発的な状態にしようとする思考。 日本において学校の教育と試験内容の多くが「収斂的思考」を要するものとなっているのは周知の事実であろう。それに加え、日本全体として「収斂的思考」の持ち主をぜひとも受け入れたいとする風潮もある気がするくらいだ。 例えば、学校や職場で、奇想天外な発想の持ち主よりも忠実で効率の良い思考の持ち主が好印象であることは往々にしてあるであろう。 しかし、創造的思考育むのは言わずもがな「拡散的思考」である。 より主観的な奇想天外な、そして創造的な思考。 つまり、「拡散的思考」が日本では必要とされているのである。

思考の整理というのは、低次の思考を、抽象のハシゴを登って、メタ化して行くことにほかならない。

外山滋比古思考の整理学

それでは、第一次的現実に基づいた拡散的・創造的思考を持ち合わせた飛行機型人間に近づくためには具体的にどのようなことを行っていけば良いのか。それにも彼は答えている。「情報のメタ化」を行うのだ。一見、難しそうに聞こえるが外山滋比古は非常に分かりやすく簡潔に、そして具体的な例を出しながら説明してくれている。

本書のキーワード——————–

キーワードは「情報のメタ化」

人間に求められている能力は「創造的思考」であった。そして、創造的思考を育むために、外山滋比古は「情報のメタ化」を分かりやすく紹介している。この「情報のメタ化」をしっかりと理解出来れば、明日の意識も変化するだろう。

購入して読む!!

思考の整理学

  • 著者 : 外山 滋比古
  • 出版社: 筑摩書房
  • 文庫 : 232ページ
  • 発売日:1926/4/24
  • 評価(amazon): ★★★★☆

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。